「嫌われる勇気」でアドラー心理学をかじった感想

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ども~銀ちょす(@gintyous)ッス!

 

2~3年前にアドラー心理学が流行った時期ありますよね

あなたは嫌われる勇気を読みましたか?

 

僕はその流行った時期に読んでませんでした

特に興味もなくて

 

「んじゃあなんで今回読んだんだ?」って話ですが、

嫌われる勇気っていまだに本屋さんの売れてるコーナーに鎮座してるんですよ

 

一時的な流行りで流通する本ってたくさんありますが、数年後には忘れ去られます

そんな中「嫌われる勇気」はいまだにヒット作品として残ってる

 

 

そんなに売れてるんなら読んでみるか~!

ってのが読んだ動機です

 

 

人に嫌われる勇気欲しい!!!!!!!っていうような動機ではないですね(笑)

 

 

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――
【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、
現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、
哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。
著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、
臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。
対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。

参照:Amazon商品ページ

 

 

 

 

目次

第一夜 トラウマを否定せよ

第二夜 すべての悩みは対人関係

第三夜 他者の課題を切り捨てる

第四夜 世界の中心はどこにあるのか

第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる

 

 

 

 まとめ

哲学者と青年の対話形式

本書の構成としては、ずっと哲学者と青年の会話形式で話が進んでいきます

 

哲学者「~~~」

青年「~~~」

哲学者「~~~」

青年「~~~」

 

ってな具合ですね

ナレーション的なのも章末にちょろっと入っていますが、9割は対話形式

 

青年の発言は基本的に哲学者の方の反論

それに対して哲学者が諭していく感じ

 

これをどうとらえるかですが、僕はかなり好印象

 

青年の発言は、アドラー心理学を知らない人間関係に悩める一人としての発言

つまり彼の発言は、読者の反論を代弁してくれてるような発言になっています(筆者の意図によりそうなっている)

 

 

専門書の場合、腑に落ちないところは個別に自分で調べていかなければなりません

本書の場合は青年の発言により、かゆいところがうまく掬い取られながら、話が進んでいきました

 

つまり何が言いたいかというと、素人の読者がアドラー心理学の考え方に対して腑に落ちるような構成になっている、ということ

最後まで飽きずにばーっと読めました

 

 

 

原因論から目的論へ

人はだれしも変われる

これが本書でかなりプッシュされてる主張です

 

原因論とは、「現在」は「過去」の出来事によって行動が規定されるという考え方です

本書では原因論は大きく否定されています

 

理系の僕自身としては、読み始めは「いやいやいや・・・」って感じでした

因果関係を明確にしてこそだろ!っていう考え方でしたからね

実際、自然科学に対しては原因論の考え方のままです

 

 

目的論とは、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」によって行動が規定されるという考え方です

アドラー心理学は人間関係の心理学です

自然科学に対しては原因論の考えのままですが、人間関係に関しては僕は目的論の考え方に大きく転換しました

 

本書を読んで、一番インパクトを受けたのがこの考え方ですね

詳しい説明は本書に任せるとして、今行動できてないのはすべて自分の言い訳であると再認識することができました

 

目的論を知るだけでも、本書を読む価値があると思います

目的論によって、人間関係の考え方や生き方がかな~りシンプルになりました!

 

 

 

劣等感と劣等コンプレックス

あなたは劣等感と劣等コンプレックスの違いはわかりますか?

僕は最初は「同じだろ」って思ってました

実際は大きく違います

 

その前に優越性の追求の説明が必要です

優越性の追求とは、今の状態から向上したいという欲求のこと

 

劣等感とは、「優越性の追求」の中で、想定した理想の状態と現在の状態を比較してまるで自分が劣っているかのように感じてしまうことです

 

どちらも、正常な努力と成長への刺激になると本書では述べられています

 

 

それに対して劣等コンプレックスとは、劣等感を言い訳に使い始めた状態のことです

 

劣等コンプレックスは、ある種はちゃんと因果関係にあるように見えますが、実際はみせかけの因果関係であり、それを言い訳にしているわけですね

(背が低いからモテない、学歴がないからいいところに就職できない、など)

 

 

そして劣等コンプレックスは、優越コンプレックスに発展していきます

優越コンプレックスは、あたかも自分が優れているかのようにふるまい、偽りの優越感に浸ることです

 

その底には強烈な劣等感があり、自慢をする人は劣等感を感じている人、ということになります

不幸自慢も、特別であろうとする文脈では優越コンプレックスの一種になります

 

 

面白いですよね、この考え方。自慢してる人がいたらこの視点で見てみると新しい発見があるかもしれません

 

 

 

行動、心理のあり方の目標

アドラー心理学では、人間の行動面、心理面のあり方について明確な目標を掲げています

 

 

行動面の目標

・自立すること

・社会と調和して暮らせること

 

行動を支える心理面の目標

・わたしには能力がある、という意識

・人々はわたしの仲間である、という意識

 

 

今思い返すと、本書のすべての文脈はこれらの目標に帰結することがわかります

 

これから読み始めるかたは、先に上記の行動を頭に入れてから読み始めるといいかもしれません

 

 

 

他者の課題を切り捨てる

アドラー心理学では、他者からの承認欲求を否定します

 

承認欲求とは、他者の期待に応えるということ

他者の期待に応えるということは、他者の人生を生きるということ

 

 

ここで考えるのが、他者の課題の分離という考え方です

詳しくは本書で確認してほしいのですが、要は「これは誰の課題なのか?」という視点から物事を考えるということです

人間関係のトラブルは、「他者の課題に踏み込む」もしくは「他者に自分の課題に関して踏み込まれる」ことによって発生することを意識しましょう

 

この考え方は、僕自身の大きな考え方の転換になりました

 

 

大事なのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」で、それに対する「他者の評価は他者の課題」であり、自分では評価はどうにもできないことを知ること

 

他者の課題を分離するだけで、本当に考え方がシンプルになりますよ!

 

 

 

対人関係のゴールは「共同体感覚」

他者の課題を分離することは、人間関係のスタート地点

ゴールは共同体感覚です

 

共同体感覚とは、他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること

 

そのために必要なのが、「自己への執着」から「他者への関心」に切り替えること

 

 

自分は自分の人生の主人公ではあるが、共同体の中心ではないことを自覚するのが大事です

したがって「わたしはこの人に何を与えられるか?」ということを考えていかなければなりません

 

 

「共同体の範囲は?」

「それは他者のために生きるのと同じでは?」

これらの議論は本書を読んでみてください!

「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3ワードがキーワードとなります

 

 

 

そして本書の結論として、人間は今すぐ幸せになることができる

その方法は、「貢献感」を得ること

 

 

 

感想

上記のまとめは、僕自身が気になったところだけをメモ的にまとめたものです!

 

読む人によって重要だと思う点や、心に刺さる点は異なると思います

一つ言えることは、誰にでも刺さる内容が本書にはある、ということ

 

数年前に流行った理由がわかった気がします

 

 

アドラー心理学は、考え方を理解した後、実践するのがかなり難しい心理学だと言われています

本書では今まで生きてきた人生の半分の年数がかかるといわれていました

(僕の場合は22歳なので、11年かかることになります)

 

 

本書を読んで刺さった内容を、意識的に実践していきたいと思いましたし、実践する価値があるというのが僕の感想です

 

「嫌われる勇気」というタイトルからは思いつかないほどの収穫がありました

 

人間関係に困っている人だけではなく、誰にでもオススメできる良書です

 

 

 

 

終わり!