失敗のメリットに目を向ける!「失敗学のすすめ」感想

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ども~銀ちょす(@gintyous)ッス!

 

 

今回は書評です

何を読んだのかというと、こちら

 

 

「失敗学のすすめ」

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研究室の棚に置いてあって、先生が前におすすめしてたからしれっと持って帰って読みました(笑)

 

結構有名な本ですよね

出版は2000年と少し古いですが、内容は普遍的ですので今読んでもたくさんの学びがありました

 

組織のリーダー的ポジションにいる方は確実に読んでおきたい1冊だと思います

 

 

 

目次

プロローグ

1章 失敗とは何か

2章 失敗の種類と特徴

3章 失敗情報の伝わり方・伝え方

4章 全体を理解する

5章 失敗こそが創造を生む

6章 失敗を立体的にとらえる

7章 致命的な失敗をなくす

8章 失敗を生かすシステムづくり

エピローグ

あとがき

 

 

著者

工学を専門とする東京大学教授の畑村洋太郎先生です

本書内では先生という自分の立場からの内容や教訓が多くみられます

私自身も工学部機械系のはしくれなので、親近感のわく部分が多くありました

 

本書の内容からは先生の人柄の良さなどを感じることができました

 

 

 

感想

失敗を前向きにとらえるという考え方

本書が前面に押し出しているのが、失敗のメリットの部分に目を向けるということです

 

「失敗は成功のもと」という言葉がありますが、実際の教育現場はそのようにはなっていません

教育現場では「こうすればうまくいく」という問題解決への最短ルートを示すような教育の仕方になっています

 

これでは創造力が欠如することが指摘されています

 

 

クリエイティブな場で他人からアドバイスをもらうときなどでは、「うまくいく」というような最短ルートを探るのは推奨されません

それを再現するだけでは既視感しかないからです

 

重要なのは、「こうするとまずくなる」という失敗の前例を事前に知ることです

そうすることで少なくとも遠回りすることはなくなります

 

 

事前に失敗例を知っていたとしても、失敗は起きます

その際に失敗が起きた時にそのままにせず、失敗の法則性や要因を分析することが将来の失敗を未然に防止する術になります

 

 

なんだかんだで、人間というのはやってみなければわからないです

実際に経験することが大切で、その時の挫折経験が真の知識のつながります

迷ったらまずは実体験することが大切です

 

 

 

失敗の階層性

失敗には階層性があります

「失敗」という事象はピラミッド型になっており、上に行くごとに社会的な要因、下に行くほど個人的な要因になっていきます

 

失敗という事象と対峙する時、重要なことはその失敗一つ一つに絆創膏のように対応していくだけでは十分ではありません

表面の問題とその背景に潜む本質的な問題が何かというのを考えることが重要です

 

 

個人的な責任による問題が発生したときにその人個人を責めるのではなく、


「その問題が発生した背景に問題はなかったのか?」
「他の要因が影響してないか?」

ということを考えていくことが将来的な問題抑制に大きく貢献します

 

 

この考え方はハインリッヒの法則とも絡めて考えることができます

ハインリッヒの法則とは、「1つの重大な事故の背景には29の軽い事故があり、その背景には300のヒヤリハットが存在する」という法則です

 

ここで考えなければならないことは、300のヒヤリハットを重大な事故の予兆ととらえ、この段階で手を打っておくということです

失敗は放っておくと成長していくことをこの法則は表しています

 

予兆をきちんととらえて、将来に起こりうる事故を予測できるようなシステムや組織運営が将来の重大なリスクを軽減します

 

 

 

失敗情報は1人称であることに価値がある

とある失敗や問題が発生したときに、客観的に情報をとらえて記録しがちです

 

しかしこのような状況のときに必要なのは客観的情報ではなく、主観的情報であるということが本書で述べられています

 

その失敗が発生に至る経緯や意図、考え、感じ方などは主観的な情報からしか十分に得ることができません

従って失敗に関する本質的な問題は客観的情報からは得られないということです

 

 

また、そのような失敗に関する情報には特別な性質があります

それに関しては長くなりそうなので本書参照ということで。。。

 

 

 

まとめ

 感想部分では思い出せる内容を書き出しました

 

本書を読んで学べることは本当に多いです

 

前半部分は「失敗」そのものに関する記述で、後半部分は「失敗」を組織論に絡めた記述という感じです

 

本書では著者の実体験や実際の重大な事故や災害などが多く示されています

そのような現実にリンクした内容は非常に興味をそそりました

また、議論内容に関する概念図を多く示しており、論点が理解しやすかったです

 

僕は本書を1日で1冊読み切ってしまいました

 

 

1冊通して思ったことは、

失敗に対するフィードバックの重要性を再認識しました

ってことです

 

また、そのフィードバックが本書では個人にとどまらずに組織やシステムの運営に絡めていた部分が個人的には新たな収穫となりました

 

 

冒頭でも言っていますが、組織のリーダー的ポジションにいる方には、ぜひ読んでいただきたい1冊です

多かれ少なかれ、組織運営の考え方がいい方向に変わるはずです

 

 

 

 

おわり